野菜のアトリエについて
――食とともに、自分を好きになる――
「野菜のアトリエ」は、
食の魅力を“装い”で伝えるハンドメイドブランドです。
今こうして私は、野菜を中心にしたアクセサリーを作製しています。
もともと、職人の父の影響もあって「手に職を持つ」という生き方に憧れを抱いていました。
その思いからフラワーアートや花びらのアクセサリーを作っていたのですが、
あるとき、ハンドメイドの恩師に出逢い、
「あなたは花ではなく"食”なんだよね」と言葉をかけていただいたんです。
その言葉は、何気なく心の奥に抱いていた思いを
はっきりと形にしてくれるもので、
まるで自分の輪郭がくっきりと浮かび上がったような感覚でした。
その瞬間、"そうか、私はやっぱり食なんだ"と心の底から納得できたんです。
それが、今の"野菜のアトリエ"につながる大きな転機でした。
思い返せば、私をここまで導いてくれたのは、いつも「食」でした。
自分を好きになれなかった私を変えてくれたのも、「食」と「小さな勇気と経験」でした。
幼い頃、人前で話すことや、自分の気持ちを伝えることがとても苦手で、周りに合わせてばかりの毎日。
「本当の私はどこにいるんだろう」と感じた時期がありました。
そんな私に“自分らしさ”を教えてくれたのが、母や祖母の手料理を通して出会った「食」の世界でした。
栄養士として12年間、食育イベントや農業体験を企画する中で、食と人とのつながりのあたたかさに
ふれ、少しずつ心がほぐれていくのを感じました。
知識を深めるたびに、自分もまた成長していく――
そんな過程が、いつしか私の喜びになっていました。
そして今、この“食への想い”をかたちにしたくて、
野菜をモチーフにしたアクセサリーづくりをはじめました。
食の楽しさや、野菜のいきいきとした生命力を、日々の装いの中で感じてもらえたらーー。
かつて私のように、自分らしさに迷う方が、
「野菜のアトリエ」のアクセサリーを身につけたときに
「少し前を向けた」「なんだか優しい気持ちになれた」と思ってもらえたら――。
そんなちいさなきっかけをお届けできることが、私のよろこびです。
